NSユナイテッド海運(9110)の銘柄分析

※個別銘柄が出ますが、売買推奨ではありません。購入は自己責任でお願い致します。

NSユナイテッド海運(9110)の銘柄分析を行ってみます。

基本情報

証券コード	9110
株価 (2024/11/30)	3995円
時価総額	958億円
PER	5.23倍
PBR	0.6倍
配当金	230円
配当利回り	5.76%
業界	海運業

この会社は海上輸送サービスを基軸とした物流関係の大手企業になります。(引用：HP) (東証プライム企業)

競合他社としては日本製鉄、日本郵船、商船三井等が挙げられます。これら3つと上の表を比較したものを下記に示します。

銘柄名	ＮＳユナイテッド海運	日本製鉄	日本郵船	商船三井
証券コード	9110	5401	9101	9104
株価 (2024/11/30)	3995円	3059円	4796円	5129円
時価総額	958億円	3.3兆円	2.2兆円	1.9兆円
PER	5.23倍	10.31倍	5.47倍	5.31倍
PBR	0.6倍	0.59倍	0.77倍	0.69倍
配当金	230円	160円	260円	300円
配当利回り	5.76%	5.23%	5.42%	5.85%
業界	海運業	鉄鋼	海運業	海運業

表を確認してみると利回りが5.76%と非常に高い利回りになっております。競合他社の中では利回りが2番目に高い会社になります。NSユナイテッド開運より大きな利回りの会社としては商船三井が挙げられます(5.85%)ただし、基本海運関係は基本高めになっております。

3.85%より大きな値なので魅力的に感じる数値ですが、6%近くまであるのでちょっと高すぎる気がします。中身をもう少し見てみます。

ここでチャートを確認してみます。

日足の株価チャートを確認してみると、最近まで右肩下がりの傾向を示していましたが、また下がり基調に戻りました。日経平均のβ値が0.96(0.9とほぼ同じかそれより少し上)なので日経平均に大きく連動して動きます。

日経平均株価は現在ヨコヨコで推移していてperが15.50倍になり、16倍より下になってきております。一応11～16倍の中に入っておりますので、今後下がっていくか様子見しております。日足比較をしてみると、日経平均の動きとは違い、右肩下がりになっております。ずっと天井を押さえられておりますので、どこで底打ちになるかが気になるところです。

次に週足や月足の株価チャートを確認してみます。こちらもあまり上げ調子にはなっていないように見えます。1月と7月で大きく下落しております。今現在は月足を見ると24ヶ月線を抜けてしまったので、しばらく底打ちの部分を探る動きになりそうです。しばらく様子を見ていこうと思います。

業績推移

まずはEPS及び売上高、利益の年毎のグラフを下記に示します。(データ参考：IR-bank)

グラフを見ると、21年→22年で大きくEPSは大きく上がっております。こちらはコロナ下による自粛下で物流業界の業績が大幅に上がった為と思われます。それなので、直近はコロナ下が無くなった為、減少傾向になっております。売上等は急激に減っている感じはしないので、今後共下がっていくのか継続して確認していきます。

直近25年(予想)のEPSが764円なので、平均的なPer=15を掛けると、11457円になり、現在株価(3995円)よりはかなり大きな値になっております。ただこちらも日足動向や今後の為替動向にもよると思いますので、こちらも時間をみて解析を進めれればとは思います。

次に配当金の推移を確認してみます。

配当金に関しては22年から爆発的に上がりました。長い目で見てみると右肩上がりの増配を行っております。現在配当利回りも5.76%と非常に大きくなっており、この利回りが続くのかまたは継続して増配出来るかが気になる点になります。配当性向を確認してみます。

下記に配当性向の結果を記載します。

こちらに関しては、じわじわ上がってきておりますが、現在30%前後をキープしております、高配当でこの傾向なので、この傾向が維持出来るかが気になる点になります、2025年以降もどのように動くか気になる点になります。

次に自己資本比率推移を確認してみます。

自己資本比率に関しては60%には達しておりませんが、最近右肩上がりで上昇しており、ここ最近は50%代まで上昇しました。今後とも右肩上がりで上昇し続けられるかが高配当株として気になるところになります。継続して確認していきます。

最後に営業CF推移を確認してみます。

営業CFに関して全てプラスの傾向を示しております。また最近は大きく見て右肩上がりで上がっているので、こちらを継続して確認していきたい所です。

まとめ

以上の事より、NSユナイテッド海運(9110)の株の分析を行ってみました。非常に高い利回り(5.76%)をもっております。指標としては配当性向、自己資本比率、営業CF等非常に優秀と思いますが、直近の株価の動向が気になるところです。

世界情勢に影響受けやすい企業なので、他の株式指標(物価指数や為替等)も同時にみて確認していけたらと思います。今後とも継続して確認していきたい銘柄になります。