※個別銘柄が出ますが、売買推奨ではありません。購入は自己責任でお願い致します。
東京エレクトロンデバイス(2760)の銘柄分析を行います。
基本情報
銘柄名 | 東京エレクトロンデバイス |
証券コード | 2760 |
株価 (2024/12/23) | 2900円 |
時価総額 | 909億円 |
PER | 10.03倍 |
PBR | 1.86倍 |
配当金 | 117円 |
配当利回り | 4.03% |
業界 | 卸売業 |
この会社は東京エレクトロンの子会社で、半導体や電子デバイスのEC事業やコンピュータシステム関連のCN事業を行っております。(引用:HP 東証プライム企業) 親会社である東京エレクトロン株式会社で電子部品の販売を開始した事を皮切りに1990年から電子部品の販売を開始しました。業種は卸売業になります。
競合他社としてはリョーサン菱洋HD,マクニカホールディングス,高千穂交易等が挙げられます。これら3つと上の表を比較したものを下記に示します。
銘柄名 | 東京エレクトロンデバイス | リョーサン菱洋HD | マクニカホールディングス | 高千穂交易 |
証券コード | 2760 | 167A | 3132 | 2676 |
株価 (2024/12/23) | 2900円 | 2262円 | 1756円 | 3820円 |
時価総額 | 909億円 | 1221億円 | 3205億円 | 389億円 |
PER | 10.03倍 | 11.32倍 | 10.44倍 | 23.84倍 |
PBR | 1.86倍 | 0.69倍 | 1.27倍 | 2.15倍 |
配当金 | 117円 | 140円 | 70円 | 160円 |
配当利回り | 4.03% | 6.19% | 3.99% | 4.19% |
業界 | 卸売業 | 卸売業 | 卸売業 | 卸売業 |
表を確認してみると利回りが4.03%と高めになっております。競合他社の中では利回りが3番目に高い会社です。他に競合の中で高い利回りの会社としてリョーサン菱洋HD(6.19%)、高千穂交易(4.19%)が挙げられます。リョーサン菱洋HDは利回りが高すぎる気がしますが、高千穂交易は別途分析していければと思っております。
次にチャートを確認してみます。
日足の株価チャートを確認してみると、最近下げ基調になっております。日経平均のβ値が1.18(0.9より上)なのでかなり日経平均に連動する株になります。
日経平均株価は現在ヨコヨコで推移していてperが15.80倍になり、16倍よりは小さいですが、大分16倍近くになってます。急に下がらないか継続して確認していきます。最近上値が重い状況なので様子はこまめに見ていきたいです。
日経平均との日足同士を比較をしてみると、日経平均がヨコヨコに対してこちらはずっと下がった状態になっております。半導体業界に連動して下がっているか気になるので継続してウォッチしていきます。
次に週足や月足の株価チャートを確認してみます。週足を見る限り最近は下がり調子になっております。移動平均線の下になっているので、しばらくは様子を見たい所です。また月足も確認してみると、24ヶ月線を抜けて下がってきております しばらくは底値を探る形になりそうです。
しばらくは下げ止まるまでは様子見です。
業績推移
まずはEPS及び売上高、利益の年毎のグラフを下記に示します。(データ参考:IR-bank)
グラフを見ると、EPSは全体的には年々増加しているように見えます。ただ25年は下がる予想のようです。売上高、 営業利益や経常利益に関しても同じように全体的に右肩上がりですが、24年をピークに下がりそうです。来年以降がどうなるか気になります。半導体の業界に連動しているか気になります。
直近25年(予想)のEPSが289円なので、平均的なPer=15を掛けると、4334円になり、現在株価(2900円)より大きな値で割安になっております。現在本当に割安なのか、業界PERを入れて解析を進めれればとは思います。
次に配当金の推移を確認してみます。
配当金に関しては22年→24年にかけて大きく上昇してきております。現在配当利回りも4.03%とかなり高めの高配当株となります。利回りは高いですが、減配しそうなのが気になる点になります。グラフを見る限り、まだ先をよく見ないとわかりませんが、波うちながら増配してかが気になるところです。
次に配当性向の結果を確認してみます。
こちらに関しては、2017年まではかなり高めの配当性向になっておりました。ただ最近は配当性向を40%で維持しており、そこまで大きくなっておりません。現在この傾向を維持しているようなので、これを継続出来るかウォッチしていきたいです。
次に自己資本比率推移を確認してみます。
自己資本比率に関して全体的に下げ調子になっております。 また最近も30%以下になっておりますので、危険な水準のように見受けられます。 長期目線で今後増加出来るのか気になります。
最後に営業CF推移、投資CF、財務CF推移を確認してみます。
営業CFに関してはマイナス部分も多くあまりキャッシュフローは良くなさそうです。また投資CFに関してはマイナスですが、財務CFに関してはプラス状態が多く、手元のキャッシュが不足しているように見えます。こちらも継続して確認していきたい所です。
まとめ
東京エレクトロンデバイス(2760)の銘柄分析を行ってみました。利回りは高くありませんが、(4.03%)、現在株価としては下げ調子になっております。
またそれぞれの指標を確認してみたところ下記のような形になりました。(個人的主観が入っております。参考として頂けたらと思います。)
- 配当利回り:〇4.03% 高配当の株。今後の増配が気になる。
- EPS推移:〇 全体的には増加している。
- 売上高推移:〇全体的には増加している。
- 利益推移:〇全体的には増加している。
- 配当推移:〇全体的に増加傾向 ただ最近は少し下がった。
- 配当性向推移:〇高い時期もあったが、最近は40%代を維持
- 自己資本推移:×30%以下で、最近下がり気味
- 営業CF:×マイナスが多い
- 投資_財務CF:△投資CFマイナスが多いがそこまで金額は多くない。財務CFと営業CFの関係から手元のキャッシュが不足しがち
こちらの株は、株価推移は最近右肩下がりなのでしばらく底値を追う形で様子を見ていきたいです。
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