※個別銘柄が出ますが、売買推奨ではありません。購入は自己責任でお願い致します。
いろいろと見たい部分が出てきましたので再度信越化学工業(4063)の銘柄分析を行います。前回記事はこちらです。
基本情報
銘柄名 | 信越化学 |
証券コード | 4063 |
株価 (2024/12/22) | 5054円 |
時価総額 | 10.0兆円 |
PER | 17.24倍 |
PBR | 2.13倍 |
配当金 | 106円 |
配当利回り | 2.10% |
業界 | 化学 |
信越化学工業(4063)は化学肥料・石灰窒素を生産する 「信越窒素肥料株式会社」前身の会社で大正15年(1926年)9月に発足1915年9月創業されました。
業務内容としては、5つの事業セグメントを展開し、各分野で高いシェアを持っています。(特に塩化ビニル樹脂、シリコンウェハー、合成石英等は世界首位のシェアを持っております。) 大変大きな企業になります。(引用:HP 東証プライム企業)
競合他社としてはSUMCO,三菱ケミカルグループ,旭化成等が挙げられます。これら3つと上の表を比較したものを下記に示します。
銘柄名 | 信越化学 | SUMCO | 三菱ケミカルグループ | 旭化成 |
証券コード | 4063 | 3436 | 4188 | 3407 |
株価 (2024/12/22) | 5054円 | 1121円 | 768円 | 1059円 |
時価総額 | 10.0兆円 | 3924億円 | 1.2兆円 | 1.5兆円 |
PER | 17.24倍 | 19.38倍 | 19.9倍 | 12.66倍 |
PBR | 2.13倍 | 0.65倍 | 0.62倍 | 0.83倍 |
配当金 | 106円 | 21円 | 32円 | 36円 |
配当利回り | 2.10% | 1.87% | 4.16% | 3.40% |
業界 | 化学 | 金属製品 | 化学 | 化学 |
表を確認してみると利回りが2.01%と低めにはなっております。競合他社の中では利回りが3番目に高い会社になります。高い利回りの会社として三菱ケミカルグループ(4.16%)、旭化成(3.40%)が挙げられます。
次にチャートを確認してみます。
日足の株価チャートを確認してみると、最近下げ基調になっております。日経平均のβ値が1.18(0.9より上)なのでかなり日経平均に連動する株になります。
日経平均株価は現在ヨコヨコで推移していてperが15.64倍になり、16倍よりは小さいです。最近はそこまで上がってきていないように見受けられますので、様子をしばらく見たい所です。急に下がらないか継続して確認していきます。最近上値が重い状況なので様子は見ていきたいです。
日足同士を比較をしてみると、波形的には似たような形になっております。ただ最近下げ調子で進んでおり、半導体市場の落ち込みが効いているのではないかと思われます。継続してウォッチしていきます。
次に週足や月足の株価チャートを確認してみます。週足を見る限り最近は下がり調子になっております。 ダブルトップを取って下がってきているように見えます。継続するか確認していきたいです。月足で全体的には右肩上がりですが、やはり天井をつけたような様子も見えます。
しばらくこのトレンドで行くか様子を見ていきたいです。下げ止まるまでしばらくおいておくほうが良いかもしれません。
業績推移
まずはEPS及び売上高、利益の年毎のグラフを下記に示します。(データ参考:IR-bank)
グラフを見ると、EPSは全体的には年々増加しているように見えます。 ただ2023年が極端に高くなっており、そこから大きく上昇はしていなさそうです。売上高、 営業利益や経常利益に関しても同じように全体的に右肩上がりですが、急激に上がった様子はなさそうです。今後共上昇していくのか継続して確認していきたい所です。
直近25年(予想)のEPSが269円なので、平均的なPer=15を掛けると、4039円になり、現在株価(5054円)より小さな値で割高になっております。現在過剰気味に上がっているような気もしますので、こちらも時間をみて業界PERを入れて解析を進めれればとは思います。
次に配当金の推移を確認してみます。
配当金に関しては22年→25年にかけて大きく上昇してきております。ただ現在配当利回りも2.10%とそこまで高くは無さそうです。利回りは低いですが、増配傾向を続けていけるかが気になる点になります。グラフを見る限りは長い目で増配していきそうな雰囲気はあります。配当性向を確認してみます。
下記に配当性向の結果を記載します。
こちらに関しては、10年以上前とは比べて最近はかなり低めになってきております。24年で40%以下なので少な目ではあります。ただ少し状況傾向が見えておりますので、25年以降このような動きがないかが気になるところになります。継続してウォッチしていきたいです。
次に自己資本比率推移を確認してみます。
自己資本比率に関して値が非常に大きくて良いです。近年60%以上を10年以上前から維持し続けております。 長期目線で今後増加していくかは継続してウォッチしていきます。このままの傾向で進めていってほしいです。
最後に営業CF推移、投資CF、財務CF推移を確認してみます。
営業CFに関しては10年以上マイナスがないのが非常に優秀です。また年々増加傾向です。この状況を継続出来るか気になる点になります。また投資CF、財務CFに関してもマイナスにはなっておりますので投資活動はかなり活発にされているように見えます。こちらも継続して確認していきたい所です。
まとめ
信越化学工業(4063)の銘柄分析を行ってみました。利回りは高くありませんが、(2.10%)、現在株価としては下げ調子になっております。
またそれぞれの指標を確認してみたところ下記のような形になりました。(個人的主観が入っております。参考として頂けたらと思います。)
- 配当利回り:△2.10% 高配当株ではない。今後の増配が気になる。
- EPS推移:〇 増加している。
- 売上高推移:〇増加してきている。
- 利益推移:〇 全体的に増加傾向
- 配当推移:◎全体的に増加傾向 増配が期待出来そう。
- 配当性向推移:△最近40%以下ではあるが、少し上げ気味
- 自己資本推移:◎60%以上、10年以上維持
- 営業CF:◎基本全てプラス。年々増加中
- 投資_財務CF:◎投資CFマイナス継続 投資活動が盛んと思われる。
こちらの株は、株価推移は最近右肩下がりであまり購入意欲がおきません。しばらく様子を見ていきたいです。
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