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本記事では前回の温湿度測定で使用したUSBシリアル通信の詳細に関して説明致します。
シリアル通信とは
シリアル通信とは伝送路一本もしくは二本用いてデータを1bitずつ相手側に出力して通信する通信方式になります。通信方式では、他に何本も線を繋いで通信するパラレル通信といったものもあります。
パラレル通信と比べて信号配線の数を減らすことが出来るので、配線等のコストを下げることが出来ます。
USBシリアル通信とは
シリアル通信の規格とは、一番有名なものとしてDsub9ピンもしくはDsub25ピンで使用されているRS232-Cといった規格になります。
正式名称はEIA-232といいます。基本的にTxD(送信データ)、RxD(受信データ)の通信線を用いて通信を行います。
他にもRS-422AやRS-485等のシリアル通信規格があります。本記事ではシリアル通信規格に関しての記事ではないので割愛します。
最近でははDub9ピンでのRS232-Cポートは失われてきましたが、USBに置き換えられております。
下記に示すようにFTDI社のFT232シリーズ等が例に挙げられます。
ラズベリーパイピコでも同じで、USBでラズベリーパイピコとPCを繋げ、MicropythonでPrintfで出力するとそのままシリアル通信をPCと行います。
シリアル通信の設定を次の項目で示します。
ラズベリーパイ ピコ USBシリアル通信 設定
ここでは、ラズベリーパイピコとフリーソフトのTera Termを用いたシリアル通信を確認してみます。
まずラズベリーパイピコをPCと接続すると、下記の通りデバイスマネージャーにUSBシリアルポートが出現します。デバイスマネージャーはWindowsボタン+Xを押すことで画面左下から選べるようになります。
このUSBシリアルデバイスのところをダブルクリックし、下記に示す画面に移動します。
ポートの設定をクリックして下記の画面を出します。
この画面上にビット/秒、データビット、パリティ、ストップビット、フロー制御の項目があります。通信を行う際には、送信側、受信側の上記パラメータを同じにする必要があります。
Tera termの通信設定
USBシリアル通信の確認を行うのに、Tera termといったフリーソフトを使用しました。ダウンロードは下記のリンク先から取りました。
ソフトを起動すると下記の画面が表示されます。
ここでシリアルの部分にチェックをして、COM番号が先程と同じ番号か確認した後にOKボタンを押します。OKボタンを押すと、下記の画面が現れます。
上記画面が表示されたら、設定ボタンを押し、シリアルポートの項目を開きます。そうすると下記の画面が表示されます。
シリアルポートの部分を選択すると、下記の画面が開きます。
デバイスマネージャで設定した時と同じように設定致します。
この状態で、MicroPythonのMain.pyを動作させていると下記の画面のように取得データがPC側に取り込まれます。
プログラムでは温度と湿度のデータを取得しております。
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