東海旅客鉄道(9022)の銘柄分析

※個別銘柄が出ますが、売買推奨ではありません。

JR東海でお馴染みの東海旅客鉄道の銘柄分析を行ってみます。

目次

東海旅客鉄道(9022)の基本情報

証券コード9022
株価3,619円(※2024/5/5時点)
時価総額3兆7,276億円
PER9.35
PBR0.85
ROE9.14
配当利回り0.83%

東海旅客鉄道は1987年4月1日に日本国有鉄道(国鉄)の分割民営化により誕生した会社になります。(引用:HP)みなさんご存じJR東海の呼び名で親しまれておりますね。かくゆう私も西日本に住んでおりまして,よく東日本に出張に行くので新幹線を多用しておりますので非常に親しみがもてる企業になります。

事業に関してはやはり鉄道事業がメインで行われております。特にリニア新幹線が有名ですよね。先日静岡の知事が辞職するとの話が話題に上がった所ですね。

東海旅客鉄道(9022) 日足株価チャート(引用:株探 2024/5/5現在)

日足の株価チャートを確認してみると、24年3月末頃までは配当金月もあった為基本的に右肩上がりに伸びており順調に成長していっているように見えます。ただ最近は三菱重工業と同じように日経平均株価の低下と共に株価が下落しております。最近は少し下げ止まっているように見えます。

東海旅客鉄道(9022) 週足株価チャート(引用:株探 2024/5/5現在)

次に週足の株価チャートを確認してみます。23/1まではヨコヨコで推移していたのですが、それ以降は強い右肩上がりで株価が上昇しているように見えます。

23年9/15日以降の下げ(おそらく中間配当落ちによるもの?)と3/25の下げ(こちらは期末配当)で似たような傾向がありますので、日経平均株価の動向等にもよるかと思いますが,事業の成長が続くのであれば今は買い時のタイミングなのかもしれません。(まだ米国の利下げ,利上げ関係で日経等の株価の動向が不安定なのでなかなかタイミングが難しそうではありますね)

東海旅客鉄道の現在株価は3,619円、時価総額は3兆7276億円で、PER 9.35倍、ROE 9.14%、自己資本比率39.5%、配当利回りは0.83%となっています。自己資本比率や利回りは高くないので高配当株にはなりませんが、昔からある日本の大企業の大型株なので購入してみたい所です。上記のように週足だと押し目買いのタイミングなのでもう少し様子を見てみようかと思います。(2024/5/5時点)

東海旅客鉄道(9022)の事業内容

東海旅客鉄道という会社は、やはりJRとの事で鉄道事業、新幹線事業、リニア等電車関係がメインの業種になります。(引用:HP) 業種としては陸運業になります。

やはり日本の中心を繋ぐ鉄道業が一番大きいと思われます。運輸収益が大半を占めているようです。

鉄道以外にも高層複合ビルの開発や主要駅での駅ビルの運用等多角的にも事業を展開しているようです。また自社の鉄道事業技術を用いて海外展開も進めているようです。

業績推移

まずはEPSの年毎のグラフを下記に示します。(データ参考:IR-bank)

EPS推移

グラフを見ると、2010年から2020年にかけて右肩上がりに推移しておりましたが、2021年コロナの流行で鉄道事業での収入が大幅に削減されてEPSがマイナスになっております。その後順調に利益を戻して行き24年,25年は20年くらいの値に戻してきております。静岡県のがありますので、今後とも利益が上がっていくか興味深い所になります。

直近24年のEPSが390.66円なので、平均的なPer=15を掛けると、5,859.9円になり、現在株価(3,619円)より大きな値になっております。こちらもう少し業種毎のperを見比べて調べてみると面白いデータが出るかもしれません。時間を見て解析出来ればと思っております。

※2024/5/12更新

下記のサイトより2024年度4月の業界平均perを調べてみると,東海旅客鉄道は機械業界なので単純perで15.4になります。

規模別・業種別PER・PBR

この値に直近の24年3月のEPS 390.66を掛けると、6,016円との値が出てきます。

こちらの値は5/12現在の株価3441円と比べてみると倍近く高くなりました。目標としては高くなりましたが、直近の決算が良くなかったのか,日足で急落致しました。それなのでどのタイミングでの購入が良いかはまだ少し検討したほうが良さそうです。(決算内容に関しても一度中身確認してみたい所です。)

perの変動幅もIR-bankさんのデータによると、赤字~18.48になっており,perの変動幅はそこまで大きくなさそうです。(赤字のタイミングはコロナの時なんでイレギュラーとして見ることが出来そうです。)今年のperは9.54倍と他の年と比較して小さいのでまだまだ上がる余地がありそうな気がします。今後とも状況を見ながら買ってはいきたいと考えております。(高配当ではないと思われるのであまり長くは持たないかもしれません。)

次に配当金の推移を確認してみます。

配当推移

配当金に関しても一時的に2021年に下がりましたが,全体を通してみてみると年々上昇している事は確認出来ます。大きな会社ですので、配当自社株買い等が発表されたら大きなキャピタルゲインが望めそうな気がします。配当利回り的には1%以下なので高配当株というのは難しいかと思われます。配当金はあまりもらえなさそうです。

次に一応配当性向を調べてみます。

配当性向推移

配当性向に関してですが全体を通りて30%以下で推移しており,極端に大きくはなっておりません。23年頃から少しずつ傾向が高くなってきておりますが、まだ10%前後と基準である30%まではまだまだ伸びしろがあるかと思われます。配当金が多くでるとの傾向が出ますと株価が上昇したりするので、少し高めに推移して頂きたい所です。

次に自己資本比率推移を確認してみます。

自己資本比率推移

自己資本比率に関しても60%には達してはおりません。しかし40%くらいの自己資本をもっておりますし、優秀な経営を行っているとみてとれます。大きな会社ですし,基本的には日本の中心ラインを結ぶ電車での事業を行っており安定しておりますのでと倒産はないかと思われます。

最後に営業CF推移を確認してみます。

営業CF推移

営業CFに関しては2021年,に赤を一つ出しております。このタイミングはコロナ化であった事が原因であると思われますが、すぐ回復して黒に戻しているので問題なさそうに思えます。基本的に財政状況も良いので長期保有には向いていそうです。(配当はまだ期待出来る利回りではありませんが,増配や会社で考えると安定的のような気もします。)

まとめ

以上の事より、東海旅客鉄道(9022)の株の分析を行ってみました。現状高配当株としては難しいと思われますので基本的にはキャピタルゲイン狙いになるのではないかと思われます。

キャピタルゲイン狙いになる場合、per15を考えると株価的にはまだまだ伸びしろがありそうなので、状況を見て買っていくのもありかもしれません。もう少し業種の平均per等も調べて解析してみたいところです。

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