※個別銘柄が出ますが、売買推奨ではありません。購入は自己責任でお願い致します。
日本特殊陶業(5334)の銘柄分析を行います。
基本情報
銘柄情報
銘柄名 | 日本特殊陶業 |
証券コード | 5334 |
株価 (2025/1/16) | 4750円 |
時価総額 | 9464億円 |
PER | 9.92倍 |
PBR | 1.45倍 |
配当金 | 177円 |
配当利回り | 3.73% |
業界 | ガラス・土石製品 |
この会社は、スパークプラグをはじめとする内燃機関事業を中心に事業を拡大していったセラミックスで有名な会社です。(引用:HP 東証プライム企業) 業種はガラス・土石製品になります。
競合他社としてはデンソー,イビデン,日本碍子等が挙げられます。これら3つと上の表を比較したものを下記に示します。
銘柄名 | 日本特殊陶業 | デンソー | イビデン | 日本碍子 |
証券コード | 5334 | 6902 | 4062 | 5333 |
株価 (2025/1/16) | 4750円 | 2114円 | 4495円 | 1902円 |
時価総額 | 9464億円 | 6.2兆円 | 6332億円 | 5667億円 |
PER | 9.92倍 | 13.12倍 | 23.26倍 | 10.51倍 |
PBR | 1.45倍 | 1.22倍 | 1.28倍 | 0.81倍 |
配当金 | 177円 | 64円 | 40円 | 60円 |
配当利回り | 3.73% | 3.03% | 0.89% | 3.15% |
業界 | ガラス・土石製品 | 輸送用機器 | 電気機器 | ガラス・土石製品 |
表を確認してみると利回りが3.73%と高めになっております。競合他社の中では利回りが1番目高い会社です。他に競合の中で高い利回りの会社としてもデンソー(3.03%)、日本碍子(3.15%)が挙げられます。競合他社も含め4.00%はいかないですが、そこそこの配当利回りをもっております。
次にチャートを確認してみます。
日経平均,日足チャート
日足の株価チャートを確認してみると、最近までヨコヨコの動きをしていましたが、関税発言及び日本の利上げ懸念で少し下がっております。この株の日経平均に対してのβ値が1.08(0.9より上)なので日経平均に連動しやすい株になります。(形的には連動してるように見えますね。)
日経平均株価はヨコヨコで推移しています。perが15.61倍になり、昨日の下げから少し戻ってきております。米国CPIの懸念がありましたが、予想より低かったのでインフレ後退傾向が出た為回復したのだとは思います。継続してウォッチします。次は日銀の会見私大かと思っております。
日経平均とこの株の日足同士を比較をしてみると、日経平均がヨコヨコに対して若干右肩上がりで上昇しております。75日線の所で反発しておりますので、トレンド的にはまだしばらく上昇が見込まれるかと思われます。ただ形が少しダブルトップの形を取っている事が気になります。
週足,月足チャート(長期的視点)
次に週足や月足の株価チャートを確認してみます。週足をみてみると、少し落ちかけているように見えますが、まだ上は狙っているようにも見えます。26週線での反発具合を見ていきたいです。継続して様子を見ていきます。
月足を見てみると、こちら全体的に右肩上がりにはなっております。また現状N型の形になっております。これであればまだ上げ調子を継続中と思いますが、ここから下がったらダブルトップの形になるのでそこが心配です。若干バンドウォークになっているので今後このまま上に行くのか確認していきたい所です。最高値を更新するか継続して様子を見たいです。
業績推移
この株の業績を確認してみます。
下記にEPS及び売上高、利益の年毎のグラフを下記に示します。(データ参考:IR-bank)
EPS,売上高,利益推移
EPSのグラフを見ると、かなり綺麗な形で右肩上がりになっております。25年も予想ですが、24年よりは大分上振れそうな形をしております。売上高や利益関連も同じような傾向を示しております。他の銘柄に比べて大分上げ方も大きいように思えます。
2021年からおそらくグローバルスタンダートを取り入れる為に経常利益の表記を無くして営業利益一本にしたようです。
直近25年(予想)のEPSが479円なので、平均的なPer=15を掛けると、7181円になり、現在株価(4750円)より大きな値で割安になっております。本当に割安なのか、業界PERを入れて解析を進めれればとは思います。
次に配当金の推移を確認してみます。
配当金,配当性向推移
配当金に関しても全体にみて年々増配傾向になっております。増加傾向もかなり強めになっております。現在配当利回りも3.73%とかなり高く高配当株の部類に入りそうです。株価も転換しそうですし、タイミングを見て購入出来たらと思っております。 継続してウォッチして行きます。
次に配当性向の結果を確認してみます。
配当性向は上がってきておりますが、2020年以降はデータがないです。ただ上がり調子だったので心配にはなります。現在のEPSと予想配当金から配当性向を計算してみると、大体37%程度にはなっているので40%前後にはなっております。これ以上増加するかどうか気を付けながらウォッチ出来ればと思います。
次に自己資本比率推移を確認してみます。
自己資本比率
自己資本比率に関しては長い目をみて60%前後で推移しております。若干下がり傾向もみられますが60%キープを継続してもらいたい所です。継続してウォッチします。
最後に営業CF推移、投資CF、財務CF推移を確認してみます。
営業CF,投資CF,財務CF推移
営業CFに関しては全てプラスになっております。また最近は上昇傾向のようです。また投資CFに関してもマイナスになっており、多く投資活動が活発のように見えます。また財務CFに関してはマイナス状態が多く、ここ最近の営業CFとの兼ね合いから経営は安定しているように見えます。こちらも同じく継続して確認していければと思います。
まとめ
日本特殊陶業(5334)の銘柄分析を行ってみました。利回りは高めではあります。(3.73%)、現在株価としては日足的には若干右肩上がりになっており,ここ最近は上げ調子のように見て取れます。
またそれぞれの指標を確認してみたところ下記のような形になりました。(個人的主観が入っております。参考として頂けたらと思います。)
- 配当利回り:〇3.73% 高めではある。大型商社株は比較的高めなのが多いです。
- EPS推移:◎全体的には増加している。かなり綺麗な上がり方
- 売上高推移:◎全体的には増加している。かなり綺麗な上がり方
- 利益推移:◎全体的には増加している。かなり綺麗な上がり方
- 配当推移:◎増加傾向、綺麗に線形に増加している。
- 配当性向推移:〇40%以下でヨコヨコ推移
- 自己資本推移:◎理想値である60%前後で推移
- 営業CF:〇全てプラス。かつここ最近かなり増加傾向
- 投資_財務CF:〇投資CFマイナスが多くて投資が活発的、財務CFはマイナス、営業CFはプラスなので経営は安定的と思えます。
様子を見てる限り底値が堅そうなので株価の様子をみて購入を検討していけたらと考えております。
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