※個別銘柄が出ますが、売買推奨ではありません。購入は自己責任でお願い致します。
日本たばこ産業(2914)の銘柄分析を行います。
基本情報
銘柄情報
銘柄名 | 日本たばこ産業 |
証券コード | 2914 |
株価 (2025/2/9) | 3921円 |
時価総額 | 7.8兆円 |
PER | 14.9倍 |
PBR | 1.56倍 |
配当金 | 194円 |
配当利回り | 4.95% |
業界 | 食料品 |
この会社は、一度は名前を聞いた事があるたばこの会社です。たばこが一番有名ですが、医薬品や加工食品といった事業も行っており、多角的な経営を行っている会社になります。(引用:HP 東証プライム企業) 業種は食料品になります。
競合他社としては味の素,アサヒグループホールディン,日清食品HD等が挙げられます。これら3つと上の表を比較したものを下記に示します。
銘柄名 | 日本たばこ産業 | 味の素 | アサヒグループホールディン | 日清食品HD |
証券コード | 2914 | 2802 | 2502 | 2897 |
株価 (2025/2/9) | 3921円 | 6341円 | 1650円 | 3090円 |
時価総額 | 7.8兆円 | 3.2兆円 | 2.5兆円 | 9350億円 |
PER | 14.9倍 | 32.53倍 | 12.85倍 | 16.21倍 |
PBR | 1.56倍 | 4.14倍 | 0.88倍 | 1.9倍 |
配当金 | 194円 | 80円 | 47円 | 70円 |
配当利回り | 4.95% | 1.26% | 2.85% | 2.27% |
業界 | 食料品 | 食料品 | 食料品 | 食料品 |
こちらの株高配当株として非常に有名で、表を確認してみると利回りが4.95%とかなり高めになっております。競合他社の中では利回りが1番目高い会社です。他に競合の中で高い利回りの会社としてもアサヒグループホールディン(2.85%)、日清食品HD(2.27%)が挙げられます。競合他社の中でもかなり大きな配当利回りを持っております。
次にチャートを確認してみます。
日経平均,日足チャート


日足の株価チャートを確認してみると、全体を見るとヨコヨコの動きをずっと続いております。ただ最近は関税発言もあり、下がり気味になってきております。この株の日足の株価の日経平均に対してのβ値が0.77(0.9より下)なので日経平均に連動しにくい株になります。
日経平均株価はヨコヨコで推移しています。perが15.36倍になり、少しずつ下がってきております。ただまだ高い領域と思いますので、継続してウォッチします。
日経平均とこの株の日足同士を比較をしてみると、日経平均がヨコヨコに対してこちらはじわじわ下がってきております。なかなか移動平均線を超えての上昇トレンドには入っていないので、しばらく様子をみていきたいと思います。
週足,月足チャート(長期的視点)


次に週足や月足の株価チャートを確認してみます。週足をみてみると、ピークを取ってから下がっているような挙動のようにみえます。特段上昇のサインは出ておりませんので、継続して様子を見ていきます。
月足を見てみると、こちら全体的に見ると右肩上がりにはなっておりますが、週足と同じくここ最近は下げトレンドになっております24ヶ月線の所でどうなるか気になるところです。
業績推移
この株の業績を確認してみます。
下記にEPS及び売上高、利益の年毎のグラフを下記に示します。(データ参考:IR-bank)
EPS,売上高,利益推移



EPSのグラフを見ると、ここ直近は若干下がっておりますが、全体的には右肩上がりです。24年は昨年より小さいですが、高い値にはなっております。売上高は21年からは右肩上がりで上がっているようです。利益関連も大分高めになっております。
直近25年(予想)のEPSが263円なので、平均的なPer=15を掛けると、3945円になり、現在株価(3921円)より若干大きな値で割安になっております。ただやはり若干なので、割高になってきているようにも思えます。本当に割安なのか、業界PERを入れて解析を進めれればとは思います。
次に配当金の推移を確認してみます。
配当金,配当性向推移

配当金に関してですが、かなり綺麗に全体的に増配傾向になっております。現在配当利回りも4.95%と株価が割高近くになっているにも関わらず、かなり高いです。ここ直近は若干グラフが寝てますが今後も増配してくれそうな雰囲気はあります。継続してウォッチして行きます。
次に配当性向の結果を確認してみます。

配当性向はここ最近大分高い傾向になっております。ただ2020年をピークに少し下がってきているのが救いです。計算上24年も73%程度ありそうなので、やはり高めになっているようです。ここから急に増加しないかウォッチ出来ればと思います。
次に自己資本比率推移を確認してみます。
自己資本比率

自己資本比率に関しては長い目をみて50%前後で推移しており、この値をキープしております。非常に高いとは思いませんが、それでも最低限の値はキープしているように見えます。継続してウォッチします。
最後に営業CF推移、投資CF、財務CF推移を確認してみます。
営業CF,投資CF,財務CF推移


営業CFに関しては全てプラスになっております。また最近は上昇傾向のようです。投資CFに関してほぼありません。特段投資活動はされていないのか気になる所です。また財務CFに関してはマイナス状態が多くなっており、健全な経営のように思えます。こちらも同じく継続して確認していければと思います。
まとめ
日本たばこ産業(2914)の銘柄分析を行ってみました。利回りは高めではあります。(4.95%)、現在株価としては日足的には右肩下がりになっており減少しているように見受けられます。
またそれぞれの指標を確認してみたところ下記のような形になりました。(個人的主観が入っております。参考として頂けたらと思います。)
- 配当利回り:◎4.95% かなり高い。ただ高すぎるのは気持ち怖いので、他の指標もしっかりと見ていきたい。
- EPS推移:〇全体的に増加傾向。近年は少しグラフが寝てきた。
- 売上高推移:〇全体的に増加傾向。
- 利益推移:〇全体的に増加傾向。
- 配当推移:〇全体的に増加傾向。最近傾きは寝てきている。
- 配当性向推移:×70%以上あり、かなり大きい
- 自己資本推移:〇50%前後もう少し欲しいが、多めではある。
- 営業CF:◎全てプラス。ここ最近増加傾向
- 投資_財務CF:〇投資CFはほぼない。財務CFはマイナス、経営は問題ないように見える。
ここ最近は下げトレンドなので、トレンド展開をみてタイミングがあれば購入を検討出来ればとは思っております。
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