※個別銘柄が出ますが、売買推奨ではありません。
商船三井(9104)の銘柄分析を行ってみます。
商船三井(9104)の基本情報
証券コード | 9104 |
株価 | 4,820円(2024/10/6) |
時価総額 | 1兆7,475億円 |
PER | 5.2 |
PBR | 0.69 |
配当利回り | 5.81% |
業界 | 海運業 |
商船三井(9104)は海運業を中心としてと社会インフラ事業を展開している海運業の大手企業です。(引用:HP)
業務内容としては、主ドライバルク事業、エネルギー事業、製品輸送事業、ウェルビーイングライフ事業等多岐に渡った事業を行う大手企業である。(日経プライム企業)
競合他社としては日本郵船、川崎汽船、飯野海運等があげられます。これら3つと上の表をを比較したものを下記に示します。
銘柄名 | 商船三井 | 日本郵船 | 川崎汽船 | 飯野海運 |
証券コード | 9104 | 9101 | 9107 | 9119 |
株価 | 4,820円(2024/10/6) | 4,969円(2024/10/6) | 2,067.0円(2024/10/6) | 1,265円(2024/10/6) |
時価総額 | 1兆7,475億円 | 2兆2,907億円 | 1兆3,956億円 | 1,378億円 |
PER | 5.2 | 5.7 | 6.6 | 7.8 |
PBR | 0.69 | 0.78 | 0.85 | 0.97 |
配当利回り | 5.81% | 5.23% | 4.11% | 3.87% |
業界 | 海運業 | 海運業 | 海運業 | 海運業 |
商船三井は利回りが高く、同じく日本郵船も5%を超えた利回りになっております。
ここでチャートを確認してみます。
日足の株価チャートを確認してみると、最近は8/5下げ前はヨコヨコで、それ以降も大きく下げているようなトレンドにはなっておらず、上げ下げを繰り返しております。5日線、25日線、75日線と超えておりますが、勢いがあるわけではないのでトレンド変換の動きはなさそうです。 現在日経平均のperが15.72倍程度になり、16倍に近くなっております。しばらく様子見しておきます。
次に週足の株価チャートを確認してみます。こちらも24年/2月から株価があまり変動していないのが確認出来ます。しばらくは様子を見ていきたいと思いますが、高値圏のような気もします。
業績推移
まずはEPSの年毎のグラフを下記に示します。(データ参考:IR-bank)
グラフを見ると、2021年まではプラス、マイナスの変動が激しかったですが、22年に急激に伸びております。こちらはコロナ渦により運搬の需要が伸びてきたのが主に要因であると思われます。23年から24年にかけて下がりはしましたが、まだ右肩上がりにすすみそうな形になっておりますので、今後の動向を注意深く見ていく必要がありそうです。
直近24年のEPSが924.47円なので、平均的なPer=15を掛けると、13867.05円になり、現在株価(4,820円)よりは大きな値になっております。こちらも時間をみて解析を進めれればとは思います。
次に配当金の推移を確認してみます。
配当金に関しても2010年から始まってはいるのですが、2021年まではあまり高くありませんでした。2022年に急に配当が大きくなり、そこから200円以上の配当金をキープしているようです。ただ、配当金の上げ下げが激しいため、高配当株として持つのはなかなか難しいかもしれません。現在配当利回りも5.81%とかなり高めにはなっておりますが、今後この値が維持できるかわかりませんので、購入には注意を払う必要がありそうです。
次に配当性向について調べてみてみようと思います。
こちらに関しては、かなり年度ごとにばらつきがあるように見受けられます。直近に関していえば、少し揚げ調子で、最近は30%くらいかと思われます。25年がどのようになっていくかは継続して確認していきたいと思います。
次に自己資本比率推移を確認してみます。
自己資本比率に関しては基本的に少な目で、2021年前は30%前後だった模様です。コロナ渦が始まった2022年以降は徐々に増加しており、高い目安である60%に近づいている事が見受けられます。今までと方針を転換したかわかりませんが、この傾向を続けるようであれば、倒産リスクは下がっていく気がします。極端に変動がないかは確認していければと考えております。
最後に営業CF推移を確認してみます。
営業CFに関しては2008年から全て黒字で終わっております。また直近の金額が上がってきており、キャッシュフローはかなり良いと思われます。これが突然赤に転落しないかどうかは継続して確認していくつもりです。
まとめ
以上の事より、商船三井(9104)の株の分析を行ってみました。現状かなり高い高配当株でありますが、2021年前の傾向とがらりと変わってきており、今後どのような展開に進むのか気になる銘柄ではあります。継続して確認していきます。
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