※個別銘柄が出ますが、売買推奨ではありません。購入は自己責任でお願い致します。
いろいろと見たい部分が出てきましたので再度リックス(7525)の銘柄分析を行います。前回記事はこちらです。
基本情報
銘柄名 | リックス |
証券コード | 7525 |
株価 (2024/12/16) | 2791円 |
時価総額 | 241億円 |
PER | 9.15倍 |
PBR | 0.92倍 |
配当金 | 120円 |
配当利回り | 4.30% |
業界 | 卸売業 |
リックスは1907年の創業より110年以上の歴史を持つ企業になります。創業当時は足袋の販売から始まり、鉄鋼業界をはじめとする各産業界にビジネスを広げており、商社とメーカの両側面を持った企業になります。(引用:HP) (東証プライム企業) 業界として卸売業になります。
競合他社としては兼松, 白銅, 東京産業等が挙げられます。これら3つと上の表を比較したものを下記に示します。
銘柄名 | リックス | 兼松 | 白銅 | 東京産業 |
証券コード | 7525 | 8020 | 7637 | 8070 |
株価 (2024/12/16) | 2791円 | 2597円 | 2383円 | 715円 |
時価総額 | 241億円 | 2194億円 | 270億円 | 205億円 |
PER | 9.15倍 | 7.75倍 | 12.62倍 | 6倍 |
PBR | 0.92倍 | 1.28倍 | 1.16倍 | 0.93倍 |
配当金 | 120円 | 105円 | 85円 | 36円 |
配当利回り | 4.30% | 4.04% | 3.57% | 5.03% |
業界 | 卸売業 | 卸売業 | 卸売業 | 卸売業 |
表を確認してみると利回りが4.30%とかなり高めの利回りになっております。競合他社の中では利回りが2番目に高い会社になります。他の高い利回りの会社として東京産業(5.03%)が挙げられます。
3.85%より大きな利回りになります。中身をもう少し見てみます。
ここでチャートを確認してみます。
日足の株価チャートを確認してみると、最近少し下げ基調になっておりますが、最近は少し上げ調子になっております。日経平均のβ値が0.7(0.9より下)なので日経平均に連動しにくい株のようです。
日経平均株価は現在ヨコヨコで推移していてperが15.87倍になり、16倍よりはまだ小さいです。最近は16倍と15倍を行ったり来たりしているので様子をしばらく見たい所です。急に下がらないか継続して確認していきます。最近若干上げ気味なので様子は見ていきたいです。
日足同士を比較をしてみると、日経平均の動きとはあまり連動はしていません。信用倍率が90倍くらいありますので、なかなか株価が上がっていかないように見えます。今は75日線の所で頭を押さえられているのでそこを突破するかどうかが気になります。継続してウォッチしていきます。
次に週足や月足の株価チャートを確認してみます。週足を見る限り24年4月以降は下がり調子に見えます。 ある程度は維持しておりますが、じわじわ下がってきているように見えます。月足を見ても24月線を超えて下がってきています。 しばらくは下げトレンドのような気がします。 トレンド変換まではしばらく様子見したほうが良さそうです。
業績推移
まずはEPS及び売上高、利益の年毎のグラフを下記に示します。(データ参考:IR-bank)
グラフを見ると、EPSは2010年以降波はありますが、全体的には年々増加しているように見えます。 また売上高も大きく右肩上がりの動きになっております。 営業利益や経常利益に関してはも同じく波はありますが、全体的に上げ調子になっております。今後共上昇していくのか継続して確認していきたい所です。
直近25年(予想)のEPSが301円なので、平均的なPer=15を掛けると、4520円になり、現在株価(2791円)より大きな値になっております。こちらも時間をみて業界PERを入れて解析を進めれればとは思います。
次に配当金の推移を確認してみます。
配当金に関しては21年以降大きく上がりましたが、25年で一端下がりました。 ただ現在配当利回りも4.30%となっており、高配当ですので、この利回りを上げるような増配が出てくるかが気になる点になります。グラフを見る限りは長い目で増配していきそうな雰囲気はあります。配当性向を確認してみます。
下記に配当性向の結果を記載します。
こちらに関しては、かなり低めで、23年で一端30%を超えてきましたが、そこまでは大きくなっておりません。25年以降もこの傾向が維持するかどうかウォッチしていきたいです。
次に自己資本比率推移を確認してみます。
自己資本比率に関して値としては徐々に増加し、近年は60%近くになってきております。 長期で60%以上を維持出来るかは今後の動きによると思います。ひとまず倒産の心配はまずないように見えます。継続してウォッチしていきます。
最後に営業CF推移、投資CF、財務CF推移を確認してみます。
営業CFに関してはマイナスが2009年以降はありません。この状況を継続出来るか気になる点になります。またここ最近継続して投資、財務CFは投資CFがマイナスになってきており 投資活動が活発に行われているのが見て取れます。こちらも継続して確認していきたい所です。
まとめ
リックス(7525)の銘柄分析を行ってみました。そこそこ高い利回り(4.30%)をもっており、それぞれの指標を確認してみたところ下記のような形になりました。(個人的主観が入っております。参考として頂けたらと思います。)
- 配当利回り:◎4.30% 高めの配当利回り。今後の増配が気になる。
- EPS推移:〇 増加している。
- 売上高推移:◎増加してきている。傾きも強い。
- 利益推移:〇 全体的に増加傾向
- 配当推移:△ 少し最近増加に陰り
- 配当性向推移:〇 30%を少し超えているが、そこまで高くない(40%以下)これ以降どうなるか気になる。
- 自己資本推移:〇 ここ最近60%まで近づいた。増加傾向 この傾向を維持出来るか
- 営業CF:〇2009年以降は基本プラス。様子見
- 投資_財務CF:◎投資CFほぼマイナス 投資活動が盛んと思われる。
全体的には優秀な株かと思われます。今後とも継続して確認していきます。ただ最近は信用倍率が増加していたせいか上値が重そうです。
様子を見ていければと思います。
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