※個別銘柄が出ますが、売買推奨ではありません。購入は自己責任でお願い致します。
トヨタ自動車(7203)の銘柄分析を行います。
基本情報
銘柄情報
銘柄名 | トヨタ自動車 |
証券コード | 7203 |
株価 (2025/2/2) | 2974円 |
時価総額 | 47.0兆円 |
PER | 10.16倍 |
PBR | 1.13倍 |
配当金 | 90円 |
配当利回り | 3.03% |
業界 | 輸送用機器 |
この会社は、日本では誰でも知っている国内時価総額1位の会社で、車業界最大手の会社です。生産工程の同期化をコンセプトとしたジャストインタイムと、人を機械の番人しないニンベンのついた自動化の2柱としたトヨタ生産方式が有名です。(引用:HP 東証プライム企業) 業種は輸送用機器になります。
競合他社としては本田技研,日産自動車,デンソー等が挙げられます。これら3つと上の表を比較したものを下記に示します。
銘柄名 | トヨタ自動車 | 本田技研 | 日産自動車 | デンソー |
証券コード | 7203 | 7267 | 7201 | 6902 |
株価 (2025/2/2) | 2974円 | 1479円 | 428円 | 2158円 |
時価総額 | 47.0兆円 | 7.8兆円 | 1.6兆円 | 6.3兆円 |
PER | 10.16倍 | 6.96倍 | 14.8倍 | 13.39倍 |
PBR | 1.13倍 | 0.55倍 | 0.27倍 | 1.24倍 |
配当金 | 90円 | 68円 | 0円 | 64円 |
配当利回り | 3.03% | 4.60% | 0.00% | 2.97% |
業界 | 輸送用機器 | 輸送用機器 | 輸送用機器 | 輸送用機器 |
表を確認してみると利回りが3.03%とそこそこ高めになっております。競合他社の中では利回りが2番目高い会社です。他に競合の中で高い利回りの会社としても本田技研(4.60%)、デンソー(2.97%)が挙げられます。本田技研等は4.00%を超えているので非常に大きい配当利回りを持っております。
次にチャートを確認してみます。
日経平均,日足チャート


日足の株価チャートを確認してみると、ヨコヨコの動きをずっと続いております。この株の日足の株価の日経平均に対してのβ値が1.09(0.9より上)なので日経平均に連動しやすい株になります。
日経平均株価はヨコヨコで推移しています。perが16.09倍になり、16倍をまた超えてきました。全体を通してだと高めになっているので継続してウォッチします。
日経平均とこの株の日足同士を比較をしてみると、日経平均がヨコヨコに対してこちらはじわじわ上がってきております。25日線に沿って上がってきておりますので、このままじわじわでも上がってきてくれるか確認していきたい所です。
週足,月足チャート(長期的視点)


次に週足や月足の株価チャートを確認してみます。週足をみてみると、いまちょうど26週線を抜いた所で、このまま上昇基調にのるのか継続して様子を見ていきます。
月足を見てみると、こちら全体的に見ると右肩上がりにはなっております。今の所上昇の形になっておりますが、円高による影響が気になるところです。
業績推移
この株の業績を確認してみます。
下記にEPS及び売上高、利益の年毎のグラフを下記に示します。(データ参考:IR-bank)
EPS,売上高,利益推移



EPSのグラフを見ると、全体的には右肩上がりですが、24年から25年にかけては少し下がりました。25年も予想ですが、24年よりは小さいですが、大きな値にはなっております。売上高や利益関連も似たような傾向を示しております。売上高は上がっておりますが、ピークをとったような形になっているのが気になる所です。
直近25年(予想)のEPSが271円なので、平均的なPer=15を掛けると、4072円になり、現在株価(2974円)より大きな値で割安になっております。本当に割安なのか、業界PERを入れて解析を進めれればとは思います。
次に配当金の推移を確認してみます。
配当金,配当性向推移

配当金に関してですが、一部急激に増加した年がありますが、全体的に増配傾向になっております。現在配当利回りも3.03%とそこそこ高く傾向から今後共増配傾向が見て取れます。継続してウォッチして行きます。
次に配当性向の結果を確認してみます。

配当性向は2012年までは非常に大きかったですが、それ以降は40%程度まで下がり、直近も30%以下くらいになっております。現在のEPSと予想配当金から配当性向を計算してみると、25年度に関して大体30%程度にはなっております。若干直近増加しましたが、これ以上増加しないのかウォッチ出来ればと思います。
次に自己資本比率推移を確認してみます。
自己資本比率

自己資本比率に関しては長い目をみて35%~40%前後で推移しており、この値をキープしております。非常に高いとは思いませんが、それでも最低限の値はキープしているように見えます。継続してウォッチします。
最後に営業CF推移、投資CF、財務CF推移を確認してみます。
営業CF,投資CF,財務CF推移


営業CFに関しては全てプラスになっております。また最近は上昇傾向のようです。投資CFに関しては全てマイナスになっており、積極的な投資活動をしているように見えます。また財務CFに関してはプラス状態が多く、積極的に成長を促す為に借用金が多くなっているような傾向も見受けられます。こちらも同じく継続して確認していければと思います。
まとめ
トヨタ自動車(7203)の銘柄分析を行ってみました。利回りは高めではあります。(3.03%)、現在株価としては日足的には右肩上がりになっており増加しているように見受けられます。
またそれぞれの指標を確認してみたところ下記のような形になりました。(個人的主観が入っております。参考として頂けたらと思います。)
- 配当利回り:〇3.03% そこそこ高い。同業他社の中では2番。本田技研がやたら高い
- EPS推移:〇全体的に増加傾向。
- 売上高推移:〇全体的に増加傾向。
- 利益推移:〇全体的に増加傾向。
- 配当推移:◎全体的に増加傾向。最近傾きも大きくなっている。
- 配当性向推移:◎40%~30% 最近下がり基調
- 自己資本推移:△35%~40%前後 数値的には最低限の値
- 営業CF:◎全てプラス。ここ最近増加傾向
- 投資_財務CF:〇投資CFはマイナスで積極的に投資している。財務CFはプラス、同じく積極的投資をしているように見える。
様子を見てる限りじわじわ上がってきているので、下がったタイミングで購入を検討出来ればとは思っております。
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